不安な妻に責め立てられる夫

風俗の利用がバレたことで妻を苦しませてしまい、何とか不安を解消してあげたいと思うのに何を言っても収まらない。

妻に「なぜ行ったの?」「本当に行きたい気持ちはないの?」「どんなことをしてもらっていたの?」と聞かれたら、頑張って正直に答えてはいます。

でも、どれだけ説明してもまた同じ内容を聞かれることの繰り返し。

言葉が出なくなって黙ると怒られてしまうし、もうどうすればいいかわからない…

「もう行ってないって言ってるじゃないか!」と逆ギレのような感覚になって、より妻を苦しませてしまうケースもあります。

なぜ頑張って対応しているのに妻の不安が解消されないのでしょうか?

妻の不安を解消できない夫の対応

背景を無視して表面だけを拾っている

今日の今この瞬間に至るまでの背景、妻が苦しみ続けてきた期間がまるでなかったかのように質問に答える夫。妻の立場からすればたまったものではありません。

「前向き」という言葉を使って、過去から目を背け妻の気持ちを蔑ろにする人も多いですね。

普段の生活で表面上普通に接してくれていたら大丈夫と思い、ものすごい不安やつらさがある中で普通に接してくれているという背景が見えていない。

不安定になったときだけ必死に対応して、それ以外のときは何事もなかったかのように接してくるとなれば、「本当に悪いと思ってる?本当に私のことを考えてくれているの?」となりますよね。

聞かれたときにちゃんと事実を答えるという行為は、自分では誠実だと思っているかもしれませんが、背景を見ていないことで妻の不信感を募らせる不誠実な行動になってしまっているのです。

「言われたからやった」で収まるはずがない

妻の気持ちを察することができないからと「やってほしいことがあれば何でもする。言ってほしい」と言う人もいます。

妻が求めていることをするという一見良いことのように思えますが、妻の不安を和らげることにはつながりません。

  • 「謝罪文を書いて」と奥さんに言われたから書いた
  • カウンセリングを受けてほしいと言われたから受けた
  • カードを持ち歩かないようにしてほしいと言われたからやった

言われたことはちゃんとやっています。でも、自分からは何もしないことに対して妻がどう思うかを考えてみてください。

本当に妻の不安を感じ取り、そんな状態にさせてしまったことへの罪悪感が強いのであれば、わからないながらでも自分から何かやろうとします。

わからない状態を改善するために努力するでしょう。ネット検索を駆使して、本を読み漁ってでも調べます。それでもわからなければ専門家にアドバイスを求めることもあって然りです。

なぜ何もせず妻に答えを求めることができるのでしょうか?本当に申し訳ない気持ちがあれば、答えを求めたい気持ちはあっても言えないのではないでしょうか?

妻の暴言や暴力は問題の深刻さを物語っている

妻から言葉で責め立てられるだけでなく、暴力まで振るわれている人も少なくありません。

何を言っても伝わらない、響かないとなれば、今まで以上にきつく言うか、最悪手を出すしかなくなってしまうわけです。

少しでも自分の言ったことに対してこたえている様子が見えれば溜飲が下がる。気持ちが収まる。でも、それがまったくないとなれば、攻撃してでもそういった反応を得ようとする。

暴力で身体的に苦痛を与えてでも自分のつらさをわからせたい、わかってほしいということ。

裏返せば暴力を振るわないといけない状態にさせるほど、妻の気持ちがわかっていないことになります。

暴力を振るってしまう自分、聞いても仕方ないことを何度も聞いてしまう自分、感情的に責め立ててしまう自分。そんな自分に妻がどれだけのつらさを感じているか、想像されたことはありますか?

妻の不安を解消していくために

理解してもらえたら不安が解消するという淡い期待は捨てる

妻が問い詰めるのは単純に事実を知りたいからではありません。

不安で仕方ないから聞かずにいられないのです。

本当なら夫のそんな話は聞きたくないし、何度も聞いてしまう自分に罪悪感が湧いてくることだってあります。

詳しく聞けば聞くほど苦しむ妻の姿を見て「そんなに苦しむなら聞かなければいいのに」と思われたことはないでしょうか?

風俗を利用した経緯、風俗嬢との関係性、頻度やプレイの内容…事実を知ることで少し楽になるところもありますが、聞かずにいられないほどの気持ちを理解できない限り不安は解消されません。

そもそも事実を言われたところで、自分を騙していた相手の言葉である以上、信じたくても信じられない気持ちもありますよね。

大切なのは本当は聞きたくないことまで聞かずにいられないほど不安にさせてしまっていることへの謝罪。謝罪が出てくるほど罪悪感がある、妻への思いがあることが態度や言葉に出ているかどうかなのです。

事実を答えるのではなく妻の気持ちを受け止めることが必要

妻が事実を全く知りたくないかといえばそうではありませんが、事実よりもつらい気持ちをわかってもらうことを求めています。

まず妻が不安で仕方ない状態になっているという事実がある以上、自分は妻の気持ちを受け止めることができていないんだと認めること。
そして、受け止めることができるようになるために、自分自身と向き合っていくことが必要です。

自分の気持ちに目を背けている状態では、頭では理解できても妻の気持ちを感じ取ることができませんので、カウンセリングを重ねて自分の気持ちに気付くことからやっていきます。

自分の気持ちがわかってくるにつれ、妻の気持ちを受け止めることができるようになり、不安が収まりやすくなっていく。気持ちを言葉で伝えることもできるようになるので、「何を考えているかわからない」と不安にさせてしまうこともなくなるのです。

今まで目を背けてきたことを一人で考えるのは難しいため、カウンセリングでは妻の気持ちを想像するためのヒントになることも積極的にお伝えしていきます。

本当にご夫婦とも大変な思いをしながら生活されていると思いますので、お困りでしたらいつでもご相談ください。

最後に

すべてわかっているかのように思われたかもしれませんが、私自身も相手の気持ちを察することは苦手です。

離婚届を突き付けられ別居していた時期があるくらい現在まで多くの失敗を重ねてきました。

どうしていいかわからず妻に答えを求めたり、妻が求めていない家事をやたらと頑張ろうとしたりする気持ちはよくわかります。

厳しい内容を書いたのも自戒の念を込めてのことです。

あるクライエントさんとのかかわりをキッカケに自分自身と向き合い、実際に苦しんでいる女性の方々からお話を聴かせていただいて少しずつ理解が深まってきたところです。

私もまだまだ考え切れていないところはありますが、夫婦関係の問題を少しでも解消していけるようにご協力できればと思っております。

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