衝動的な感情をコントロールできるようになる方法

衝動的な感情をコントロールできるようになる方法

最近のニュースを見ていて衝動的な欲求や感情を抑えきれずに問題を起こしている人が多いなと感じます。

暴力、虐待、盗撮、強制わいせつ、公然わいせつ、強盗、強姦、ハラスメント…

実際に犯罪を犯したり、感情を抑えきれずに問題を起こしてしまうという悩みでカウンセリングを受けられる方も増えています。

なぜ欲求や感情をコントロールできなくなってしまうのでしょうか?

感情をコントロールできない原因として考えられること

精神的に幼稚

身体は大人になっていても心がついてきていない状態。精神的に未熟であり自己中。成長とともに消えていくはずの幼児的万能感が強く思い通りにしたい気持ちが消えていない状態です。

小さい子供のように文句、言い訳が得意技。

嫌なこと、面倒臭いことから目を背ける否認によって、本来向き合って解決すべき問題を放置していることで成長が止まっています。

「今は機嫌が悪いからそっとしておいた方がいい」「手伝っても逆にやることを増やしてしまうからやめておこう」等と自分が問題と向き合わなくて済むように都合のいい解釈を繰り返すのです。

自分の問題と向き合ってこなかった人の精神年齢は低く「だって、○○ちゃんがあんなこと言うから」と人のせいにして自分は悪くないとアピールする子供と大差ありません。

脳の働き

人が人として社会のルールを守って生きていくために必要な感情をコントロールする力は理性脳と呼ばれる前頭葉が司っています。

例えば、上司から理不尽なことを言われて殴りたいと思っても「殴ったらクビになる。クビになったら生活に困るから殴っちゃダメだな」と怒りのままに行動することを止めてくれるのが前頭葉の働きです。

感情のコントロールができない人はこの前頭葉の働きが弱っていることが多く、人によっては発達障害でそもそも脳の働きが異なっているケースもあります。

ケアレスミスが多い、物忘れをしやすい、文章が上手くまとめられない等は前頭葉が弱っているサインとして出やすいですね。

休日の過ごし方が惰性的、受け身で自発的な行動が少ない、継続ができない、ワンパターンの変化がない日々、食生活の乱れ等、問題のある習慣が背景に潜んでいます。

ストレス

ストレスによって前頭葉の働きが弱ってしまうため、頭ではダメだとわかっているのに衝動的に怒りをぶつけたり、欲求のままに行動しやすくなるという側面があります。

さらに、ストレスは食欲や性欲などを司る大脳辺縁系の働きを活発にする影響もあるため、余計に欲求や情動に流されやすくなります。

ストレスになるかどうかは物事の捉え方、ストレス耐性も影響します。同じ環境や同じ出来事でもストレスに感じるかどうかは人それぞれです。

たまに事件の加害者が動機として「ストレスが溜まっていたからやった」とコメントしているのを見かけますが、あながち言い訳とも言えないと思っています。

認知の歪み

他人の考えを受け入れたり、気持ちを考えたりしないことが習慣化されていると、自分の考えにこだわるようになってどんどん認知は歪んでいきます。

自分の考えに執着してそぐわないことは排除して、自分の都合のいいように解釈していく。

そして、「自分は別に嫌じゃないし」とか「自分はこんなに頑張っているんだから」と訳のわからない自己中な考えを押し付けてどんどん相手の気持ちを感じ取れない状態になっていくのです。

自分が嫌じゃなければ相手も嫌じゃないのか?

自分の頑張りより相手の頑張りが小さければ相手は頑張っていないのか?

物事に対する捉え方、価値観は人それぞれですからこんな考えが通用するはずがありません。

相手は相手、自分は自分という切り分けができなくなっているのです。

相手の気持ちがわからない

欲求や感情をコントロールできない人は自分の感情に鈍感です。

幼少期の親子関係などによって抱いた不安や恐怖から目を背けるために自分の感情を抑え込んだり、見ないようにしてきたことで、無意識に自分の感情を感じないようにしているからです。

本来であれば成長とともに様々な種類の感情を感じるようになっていくのですが、鈍感になっているがために怒りや恐怖、不安などの衝動が強い原始的な感情ばかり感じることになります。

しかし、人の気持ちは原始的な感情だけではなく、喜びや悲しみ、慈しみや憎しみ、嫉妬、感謝、恨み、後悔、愛おしさや恋しさ等の人間的な感情がありますので、共感することができず相手の気持ちがわからない状態になるのです。

中には自分は相手の気持ちをわかっていると思い込んでいる人もいますが、そういう人ほど相手の気持ちをわかっていないため危険だと言えます。

感情をコントロールできるようになるために何をすればいいのか?

自分の気持ちを察知できるようにする

日々、自分の気持ちを考えて過ごす習慣を根付かせながら、カウンセリングを受けてしっかり自分の気持ちと向き合うことによって、少しずつ自分の気持ちに気付きやすくなっていきます。

「本当は親を許せていなかったんだ」「本当は愛されたいと思っていたんだ」「本当は悲しくてつらくて仕方なかったんだ」といった感じで、目をそらして抑え込んできた自分の本当の気持ちに気付けるようになるのです。

自分の気持ちを察知できるようになれば、気持ちが荒んできたときやストレスが溜まってしんどくなっているときも自覚できるようになれますから、溢れ出して問題を起こす前に対策を打つことができます。

また、自分の気持ちを察知できるようになることで、相手の気持ちを感じとり本当の意味で理解できるようになるため、欲求や感情のままに動いて他人に迷惑をかけることを止めてくれるのです。

認知の修正、考えの視野を広げる

人とのかかわりで自分が嫌なことに対しても一旦受け止めて、自分と違う考えや価値観を理解しようと努めることが大切です。

他人の考えや価値観を否定せず受け止めていくことによって認知が修正され、考えの視野を広げていくことができます。

そのために、人とのかかわりは非常に重要ですから、職場でたわいない雑談をすること、誰かと一緒にランチに行くこと、飲み会に参加すること、自分と違う環境で働いている友達と飲みに行くこと等、休日も含めて人とかかわる機会を意識的に増やすことも必要です。

「自分はこう思うけど、あの人はこう思うだろうな」と自分と他人を切り離して考えられるようになれば、身勝手な考えを押し付けてイライラしたり、無理に思い通りにしようと問題を起こすこともなくなります。

否認の改善

自分の問題から目を背ける否認は無意識に習慣化しているため、なかなか改善するのは難しいです。

無意識に目を背けたことを原理に詳しいカウンセラーから何度も指摘されながら、なんとか向き合っていくことを繰り返すしかありません。

なかなか難しいですが、日々「また目を背けようとしてないか?」と自問自答しながら向き合う習慣をつけて問題を解決していくことが必要となります。

否認していた問題と向き合って解決することで精神的に成長していくことができ、自分の気持ちを上手くコントロールできる大人になっていくのです。

深く考える習慣の形成

感情がコントロールできていない人は基本的に考えが浅いです。本人は考えているつもりですが、浅はかになっており表面的なことを鵜呑みにします。

例えば、自分が悪いことをして謝って相手が表面上許してくれたというときでも、本気で許されたと思い込んで態度をコロッと変えたりします。

相手からすればモヤモヤしつつ、我慢して許したにもかかわらず浅はかであるがために裏側にある気持ちに気付けない。気付けないから相手を不快にさせたり傷つけたりしてしまうのです。

こういった裏側にある気持ちをはっきりと言葉で伝えつつ、深く考えるということを感覚的に理解していくことが必要なのですが、ここは非常に難しく原理を知っている専門家のカウンセリングが必要だと感じています。

情動の抑制

感情を感じること、自由に表現することは大切なのですが、それだけではコントロールしきれない部分もあります。

意識的に抑える習慣によってコントロールする力を養うことが大切です。

ただ、コントロールする度合いやタイミングは非常に重要でここを誤るとより情動を強めて感情をコントロールしづらい状態にさせてしまいます。

趣味や自分に合ったストレス発散法を探して吐き出すことも、感情をコントロールしやすくする上で必要となります。

怒りなど感情が湧き出したときに深呼吸をするなど、何かひと呼吸おける工夫をすることも大切です。

自分の人生をよりよくすることを考える

自分がどうしたいのか、どうありたいかを長期的な目線で考えて、今の自分にできることを少しずつでもやっていくことです。

自分がより良い人生を歩もうと思えば一人では生きていけないので、周りの人のこともちゃんと考えないといけなくなります。

家族や友達、職場の同僚、一緒にいる人たちのことも考えながらいかに人生をよりよくしていくか。

趣味を見つけるのも、将来のやりたいことに向けて勉強を始めるのも、身体を鍛えるのも自分の人生をよりよくすることであればできることからやってみましょう。

最後に

この問題は自分でなんとかできるレベルのものではありません。そして、本人に自覚がないケースがほとんどです。(問題を起こす前に自覚できる人は比較的軽度だと言えます)

自分には大きな問題がないと思っているから「みんなこんな感じだろう」と勝手に解釈していることも多く、しかし、そう思っていることは普通の範疇を超えていることばかり。そもそもの感覚がずれているから自覚しようがないのです。

度合いが強い人の場合、ケモノをヒトに変えるくらいの変化が必要となりますので時間はかかりますが、カウンセリングを続けていく中で少しずつ変化が出て改善されています。

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