社交不安障害と対人恐怖症の違い

社交不安障害と対人恐怖症の違い

対人恐怖症は相手に迷惑を掛けることを恐れるもので、自己視線恐怖症、自己臭恐怖症などが特有の症状である。

対して、社交不安障害(旧名:社会不安障害)は自分が恥をかくことを恐れるもので、嘔吐恐怖症、頻尿恐怖症などが特有の症状だと言われていました。

しかし、現在では対人恐怖症も社交不安障害もほとんど同じものとして扱われるようになっています。

この点に関しては、日本特有と言われていたはずの対人恐怖症が、外来の社交不安障害の基準(DSM-IV)で診られるようになり、違いに関する議論が曖昧なままになっていること。さらに、最近の対人恐怖症が自分が恥をかくことを恐れる自己中心的な発想によるものに変化してきている面が影響しているのかなと思います。

社交不安障害は診断名となるが対人恐怖症はならない

先程お伝えしたとおり、症状としては同じように扱われるようになっているのですが、最近の精神科や心療内科に行って対人恐怖症と診断されることはまずありません。

診断名として多いのは、社交不安障害、全般性不安障害、適応障害、統合失調症、うつ状態あたりかと思います。

使われなくなった理由として考えられるのは、対人恐怖症という診断名になると神経症というくくりになってしまうことではないかと考えています。

神経症のくくりになってしまうと薬で対処できる範囲から外れ精神科や心療内科では対応できない。しかし、社交不安障害など脳の機能的問題による病名の診断が下ればSSRIや抗不安薬などの薬で対処できる話になるというところかと思うのです。

精神科や心療内科すべてがそういう考えに基づいて治療をしているとは思っていませんが、社交不安障害(日本に入ってきた当初は社会不安障害という名称だった)が広まりだした当初の話から推測するとそういう流れだったのかなと思わざるをえません。

表面的な脳の働きだけを改善しても克服できない

確かに社交不安障害も対人恐怖症も厳密に言うと違いはあれど、何かしら脳の働きに異常が出ているというのは間違いないと思います。

ただ、脳の働きだけを見てしまうと、そこだけでは解決しないもっと根深い問題が置き去りになって本質的な克服には向かわない危険性が高まります。

対人恐怖症などの神経症は本人の心の成長なくして本質的に改善することはありません。

これはアダルトチルドレンや依存症などにも共通しているため、神経症だけの話ではないかもしれませんが、表面的に症状が出なくなったとしても本人の心が成長していない限り違う面で苦しむか、再発を繰り返してしまうことになります。

薬を飲んで不安や恐怖を和らげるのは状態によって必要ですが、本質的に改善していくためにはカウンセリングを受けながら自分自身としっかりと向き合って、自分の本音を知り諦めずに表現しながら心の成長を遂げていくことが必要なのです。

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