hyoujoegao好きな人と話をするとき自然と笑顔になるものですが、上司の面白くない話に愛想笑いしないといけないこともあります。

笑顔というのは人とのコミュニケーションを円滑にする上で必須のように思われていますから、笑顔になれない、なろうとしてもぎこちなくなったりしてしまうことは人間関係において死活問題なわけです。

接客の仕事をやっている人であれば本当に困りますよね。

笑顔になろうとしたら顔が引きつって頬がピクピクと痙攣したりして、自分の表情がおかしくないかを気にして苦しむのが対人恐怖症の一種である笑顔恐怖症。

変に意識しないようにしようと気を紛らせてみたり、引きつるのを頑張って止めようとしてみたりして、自然に笑顔になろうとするのですが、また顔を引きつらせてしまうことを繰り返す。

顔が痙攣したようにピクピクして、それが気になって仕方なくなるので、表情筋の問題かと思って病院へ行く方もおられますが、診断結果は異常なし。

成す術なく一生このつらさを耐え続けないといけないかと思って絶望的な気持ちになっておられるかもしれません。

顔がひきつることを気にすればするほど笑えなくなる

自然に笑えない状態が続けば続くほど自分の表情が気になっていきます。

気になるから意識して余計に笑えなくなる。

だけでなく、気分も落ち込み、イライラしやすくなってしまいます。

人はポジティブな感情を抱くとき自然と笑顔になりますが、逆にネガティブな感情を抱いていると笑えません。

ショックなことがあって落ち込んでいるとき、バラエティを見たりしても笑えなかった経験はあるでしょう。

みんなが楽しそうに笑っているのに自分だけ笑えない。

笑わないとおかしいからと気持ちに反して無理に笑うから余計に引きつってしまうわけです。

笑顔は感情から生まれるもの

「そもそも人はどういうときに笑顔になるのか?」を考えてみましょう。

  • かわいい赤ちゃんを見たとき
  • 会いたかった友達に会えたとき
  • 好きな人と話すことができたとき
  • 友達と話していて盛り上がってきたとき
  • ディズニーランドで好きなキャラクターと写真を撮るとき
  • 欲しかったものをプレゼントしてもらえたとき

人は嬉しい、楽しいといった感情が生まれたとき自然と笑顔になります。

にもかかわらず、感情を置き去りにして無理やり笑顔にしようというのはそもそも難しいわけです。

鏡の前で笑顔のトレーニングをしようが、表情筋を鍛えようが何も変わりません。

接客で笑顔になるのも仕事に何かしらの楽しみがあったり、お客さんに喜んでもらうのが嬉しかったり、自分の中でやりがいを感じていたりするからであって、何もない状態で笑顔を作っている人には違和感があります。

笑顔を無理やり作ろうと頑張るのではなく、笑顔のもとになる感情を探すのを頑張ったほうがよっぽどいいということです。

感情に反して笑顔を作り続ける負担は絶大

看護師、飲食店スタッフ、キャビンアテンダント…

患者さん、お客さんと接するにあたって笑顔を求められる仕事です。

自分の感情に反してでも笑顔を作らないといけない、感情労働と呼ばれるこういった仕事では燃え尽き症候群になってしまう人が多いと言われます。

マクドナルドの「スマイル0円」なんて典型例ですよね。

仕事だからと無理をして笑顔を作り続けることで感情とのギャップが大きくなる。

笑顔を作るための必要エネルギーが増大、どんどん負担が増えて燃え尽き症候群になってしまう。

感情に反して笑顔を作ることがどれだけ負担になるかわかっていただけたでしょうか?

無理に笑顔を作ろうとする意識を弱めていくために

笑顔に対する意識が強すぎておかしくなる。

変に意識しなければ自然に笑いやすくなるので、笑顔への意識を弱めていくことは大切です。

笑顔になる目的を考えてみる

笑顔になる目的は何でしょうか?

嫌われないため?好かれるため?空気が読めないと思われないため?

相手との関係性や場面によって変わると思いますが、何かしらの目的を果たすために笑顔を作っています。

でも、本当は笑顔にならなくても目的を果たすことはできるのです。

笑顔でニコニコしていなくても好かれる人はいくらでもいます。

ほとんど笑わなくて真顔だけど嘘をつかない真面目で信用できるやつ。

あまり笑わないけど優しくてマニアックな話になると意外と面白い人とか。

笑顔以外で好かれる要素があればいくらでもカバーできます。

真剣に仕事をしているからこそ険しい顔になってしまう人もいますが、一生懸命やっていることがわかれば接客でも問題は起こりません。

緊張して顔がこわばっていても頑張っていることが伝われば、嫌われるどころかむしろ好感を持ってもらえることさえあります。

笑顔にばかり気を取られて他の要素を見失わないようにしてください。

自然と笑顔になれることを探して意識を向ける

「笑顔が好かれる、印象がいい。だから無理やりでも笑顔にする」

一見正しいように思えますが、よくよく考えてみるとおかしいことがわかります。

そもそも笑顔になるのは何か楽しいことや嬉しいこと面白いことがあったりしたときですよね。

にもかかわらず、無理してやるからぎこちない笑顔になったり、引きつったりしてしまう。

自分でもぎこちないと感じるから余計に自分の表情が気になるという悪循環にはまってしまうわけです。

無理をして作っている笑顔はどうしても不自然さが残るので、他人が見たら作ってることくらいだいたいわかります。

そんな見え透いた作り笑顔を必死に頑張る必要はありません。

笑顔を作ろうと頑張れるなら、その頑張りエネルギーを違うところに使ってください。

  • 自分がやりたいことや目標を探して取り組む
  • 自分の感情を素直に出す機会を増やしてみる
  • 自然に笑顔が出る日々の小さな幸せ(嬉しかった、楽しかった、よかった、面白かった)を探す

自分の人生をよりよいものにしていく行動であれば何でも大丈夫です。

積み重ねる中で達成感、充実感、多幸感が生まれて自然と笑顔になっていきます。

笑顔恐怖症で悩む人が根本的に抱えている問題と解決方法

笑顔になれないと思うと何とか頑張って笑顔になろうとしたり、悩んでいる人は「笑顔になれないこと」を解決しようとします。

なぜなら、今一番困っていることが「笑顔になれないこと」であり、それさえ解決できれば普通に戻れる、悩むことはなくなると考えているからです。

しかし、これをいくら頑張っても同じことの繰り返しにしかなりません。

笑顔になれないことは単に表面化した問題でしかなく、根本的な原因は別のところにありますからね。

その根本的な問題と向き合って解決していくことで初めて、笑顔恐怖症は克服できるのです。

笑顔を妨げる固定観念

「こうしなきゃいけない」「こうしてはいけない」といった固定観念に縛られている人ほど笑えなくなります。

常に自分にプレッシャーをかけている状態になりますからね。

  • 真面目な話をする場面で笑ってはいけない
  • みんなが笑っている場面では笑わないといけない
  • 相手が面白いことを言っているなら笑わないといけない
  • 接客だから笑わないといけない

固定観念が多ければ多いほど場面に合わせて笑顔をコントロールすることになる。

笑顔をコントロールするということは感情と連動しなくなるということ。

嬉しいから笑う、楽しいから笑うという感覚を失っていくわけです。

だから、ブレーキになっている固定観念を崩すことができれば感情と連動して笑いやすくなります。

まずは「人はビリーフに支配されている」のコラムを参考にして固定観念に気付くところからやってみてください。

自分の気持ちを上手く言葉にできないという問題

笑顔恐怖症で悩んでいる人は自分の気持ちを言葉にするのが苦手です。

カウンセリングでも会話が途切れやすく、こちらから話をしていかないと続きません。

嫌なことがあっても嫌と言えない、イライラすることがあっても誰にも言えず抱え込む。

楽しかった、嬉しかったというポジティブな感情も文章ではなく単語でしか表現できない。

心の中に感情が蓄積されたままだからどこか気持ちが重たくなる。

人が笑うのは気持ちが軽いときなので、自分の気持ちを言葉にできず溜め込んでしまうのが笑顔になれない原因になっているわけです。

笑顔になれるかどうかより、自分の気持ちをどれだけ言葉にできているかに焦点を当ててみてください。

⇒関連記事:対人恐怖症で悩む人が無意識に抑え込んでいる嫌な気持ち

根底にあるのは他人基準の考え方

笑顔がひきつってピクピクと痙攣したような感じになるのは顔に余計な力が入っているからです。

「顔」は対面するときに一番見られますから「人にどう思われるか、どう見られるか」を気にする人が特に意識するところ。

顔に出る表情が気になる方というのは「相手からの評価」を強く意識していることを表しています。

相手から悪い評価をもらわないようにする、もしくは、良い評価をもらうにあたって、もし自分の能力が低いとすれば、もっと頑張らないといけないと思う。その頑張りが余計な力みを生み出しているのです。

相手からどう評価されるか。

つまり、相手がどう思うかという「他人基準の考え方」に支配されているわけです。

その他人基準の考え方に、カウンセリングを受けながら自分基準の考え方を取り入れて実際に行動していくことによって、他人基準の考え方と自分基準の考え方のバランスがとれるようになります。

自分基準の考え方ができるようになってくると、感情が動きやすくなり相手からの評価への意識が薄れて表情への意識もなくなっていく。

そして、気付いた頃には表情のことを気にしない状態になっているのです。

⇒ひとりで悩み苦しむ日々からの解放『対人恐怖症専門のカウンセリング』詳細はこちら