「初対面は大丈夫だけど2回目以降は緊張して会話ができない」と悩んでいる人は多いです。

初めて会ったときは普通に話せるけど、2回目、3回目と回を重ねるごとにだんだん話せなくなる。

2回目以降は会わないようにしたいと思っても、職場や学校、近所付き合い、子供の親同士のかかわりとなればそうはいきません。

人見知りなのかとご質問いただくこともありますが、人見知りとは逆の状態だと言えます。(「二度見知り」と呼ばれているようです)

人見知りの人は初対面では緊張して話せないものの、回数を重ねるごとに和らいで話せるようになっていきますからね。

では、いったい何なのでしょうか?

初対面だけ話せる人が抱える問題

初対面や1回だけで終わる関係の相手なら、そのときだけ頑張ればなんとか持たせることができる。

しかし、何回も会う可能性がある相手だとなかなか話すことができない。

2回目、3回目以降になると話題が思いつかないから全然続かず回数を重ねる毎に落ち込んでいきます。

無理やり話すと自分だけでなく相手も疲れさせてしまい、人と話すことがどんどん面倒臭くなる。

相手に気を遣わせるのは申し訳ないし、上手く話せない自分を知られたくないし…

人とのかかわりを避けるから関係がどんどん希薄になっていきます。

期間が経過すればするほど周りは仲良くなるのに自分だけ孤立状態。

ぎこちないまま仲良くなることもない苦しみを耐え続けるしかなくなってしまうのです。

2回目以降に会話がなくなってしまう原因

相手に嫌われたくないと思っている

「本当の自分を知られたら嫌われるかも」という不安がある人は自分のことを知られたくないと思っています。

知られたくないから自分のことを話さない。

初対面なら相手もそこまで踏み込んでこないし表面的な話だけで成り立ちますが2回目以降となると変わってきますよね。

お互いに自分のことを話す必要が出てきます。

回数を重ねるごとに少しずつお互いのことを知って関係を築いていくわけですが、嫌われたくないがために自分のことを話さない。

何度も会っているのに距離感が縮まらないとお互いに居心地が悪くなるので、どんどん気まずい関係になっていくのです。

相手のことを知れば知るほど気を遣う度合いが高まる

初対面であれば相手のことを知らないので合わせようにも合わせられず気を遣う度合いは低い。

しかし、2回、3回と会う毎に相手のことを知っていくので、相手に合わせられるようになっていきます。

「こういうことが好きなんだな」「こういうことは嫌いなんだな」「こういう考えをしているんだな」

相手のことを知れば知るほど合わせてしまうから気を遣う度合いがどんどん高まっていく。

話したいことがあっても相手が興味を持ちそうになければ話さないようにしたり、たいして興味もないのに相手の好きなことについて自分から話を振ってみたり…

親しい相手でも多少なり気を遣うことはありますが、気を遣いすぎるとしんどくなっていきますよね。

相手の期待に応えようとしている

初対面のときにいい感じで話せれば話せるほど2回目も同じくらい話せないとと思ってしまう。

「相手の期待を裏切ってはいけない」とプレッシャーを感じて話せなくなるのです。

初対面のときは頑張って愛想よく話せたりしますが、2回目は初対面のときと比べて「相手にどう思われるか」が気になり出す。

この前は楽しく話せたのに今日楽しく話せなかったらどうしよう…

相手が持ってくれた自分に対する良いイメージを崩したくない。

意識すればするほどぎこちなくなって初対面のときのように話せなくなってしまうのです。

話題がなくなってしまう

初対面の人と話すことはだいたい決まっています。

「どちらに住んでおられるのですか?」

「どういったお仕事をされているのですか?」

「趣味でやっておられることはありますか?」

話題があまりなかったとしても、質問攻めすれば間をつなぐことだってできます。

しかし、2回目となるとすでに話したことは話せませんし、また同じ質問をするわけにもいきません。

ネタが尽きてしまうわけです。

初対面すら苦手で何とか乗り切ったような人は話を覚えていないこともあって余計に困ります。

初対面だけでなく2回目以降も話せるようになりたいなら

自分のことを話そうとする意識を持つ

2回目以降話せなくなる人は、普段から相手に合わせたコミュニケーションをとっていて自分のことを話さない傾向があります。

自分のことを話さないから何回会っても関係が深まらない。

相手が友達のように思ってくれても自分は壁を感じるから変に気を遣って疲れる。

会う回数が増えても仲良くならない違和感でギクシャクしていく。

この悪循環を変えていくためには自分のことを話して相手との関係を深めることが必要です。

自己開示は,その送り手と受け手の双方にとって報酬として機能する。受け手にとっては,自分が特に自己開示の対象として選択されたという事実は,自分に対する送り手の好意や信頼感を示すものと解釈され得るし,その内容そのものも,自分の意見の妥当性を高めてくれるものであれば報酬としての意味をもつことになる。また,送り手にとっても,自己開示によって自己明確化,社会的妥当化が可能になるならば,それが報酬として働くと考えてよいであろう。

引用元:対人関係における自己開示の機能、1986、東京女子大学紀要論集

自己開示をすれば相手に喜んでもらえるだけでなく、気づけなかった自分の考えや思いを自覚できる。

さらに返報性によって相手も同じだけの自己開示をしてくれるので、視野が広がることにもつながっていきます。

自己開示でお互いに良い影響を与え合うことによって親しくなれるのです。

自己開示の大切さを知る

どんな人かわからない人、知らない人には話しづらい、情報がないため何を話せばいいかわからず困ります。

最初は話しかけてくれていたのに話しかけてもらえなくなった経験はありませんか?

嫌われたと思いがちですが実は何を話せばいいかわからないから話しかけてくれなくなっただけです。

自分のことを教えないと相手を困らせてしまう可能性が高くなるということ。

自分の話ばかりして退屈させたくない、嫌な思いをさせたくない、迷惑を掛けたくないと気遣っているはずが逆効果になっているかもしれません。

人柄に触れるたび、相手は親近感を募らせていく。雑談に「私ネタ」を織り込むのは、印象をアップする意味でも有効なのだ。

引用元:どんな相手とも10分雑談できる達人ワザ 問題は「ネタの中身」ではない | PRESIDENT Online

面白くない話をするのに抵抗を感じる人は多いですが、相手のハードルを下げてあげる効果があったりもします。

自己開示してもいいと思える状態にしていく

ただ、「本当の自分を知られたら嫌われるかも」という不安が強ければ強いほど自分のことを話そうとは思えません。

自己否定を繰り返している人は自分がダメだとしか思えない、そんな自分を見せたら嫌われると思うのは当然ですからね。

カウンセリングで自分のことを話していく中で「話しても大丈夫だ」と思う経験が安心感につながる。

少しずつ自分を肯定できる感覚が高まって自己開示ができる状態になっていきます。

自分を隠す必要がなくなるから緊張感が解けてリラックスできてくる。

相手の話がちゃんと入ってくるようになるので、興味関心を抱きやすくなり関係がどんどん深まっていくのです。

波風立てないように自分を出さず、とにかく他人に合わせ続けてきた人生。

「このままは嫌だ」と思いながらもどうすればいいかわからず悩んでおられるのであればご相談ください。

具体的なアドバイスをもって人と打ち解けられるようにサポートいたします。

⇒人と打ち解けられない対人恐怖症を克服するカウンセリング