二度見知りで困る女性

「二度見知り」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

初めて会った人、店員さん等、見ず知らずの人なら普通に話せるけど、二回目以降に会うと緊張して人見知りのようになることから二度見知りと呼ばれています。

二度見知りの人は初対面では自分を作って接するから上手くいくものの、二回目になると前回作った自分がプレッシャーになってしまう。

表面的な関係は大丈夫だけど、関係を深めて踏み込まれることに抵抗を感じるのです。

美容院を転々とする人、知り合いに出くわしたら気付いていないふりをして逃げる人も多いですね。

二度見知りとはどういうものか?

人見知りとの違い

二度見知りは初対面が大丈夫で二回目以降になると話せない。

人見知りは初対面で緊張して話せないけど、二回目以降でどんどん話せるようになっていく。

人見知りで悩んでいる人も多いですが、初対面だけ、徐々に緊張が緩和して関係が築けるのであれば二度見知りと比べてまだマシかと思います。

たとえ二度見知りであったとしても、人とのかかわりが初対面ばかりなら問題はないかもしれません。

しかし、ほとんどが学校や職場といった毎日顔を合わせるような環境で生活しています。

同じ人と何度も顔を合わせる機会が日常にあふれているため、二度見知りの人は苦労するのです。

人見知りを併発しているケースも

二度見知りだけでも苦労するのですが、さらに深刻なのが人見知りを併発している場合です。

初対面で緊張して話せず、二回目以降になるともっと緊張して話せなくなる。

人見知りで悩んでいる人は意外とこのパターンに当てはまるケースが多いような気がします。

人見知りかつ二度見知り。

当てはまる人はなるべく人とのかかわりを避け、一人で過ごすことが多くなってしまいます。

親子関係が上手くいっていなかったとか、過去にいじめられた経験があるとか、何かしら問題を抱えているのは間違いないでしょう。

二度見知りは対人恐怖症に見られる傾向

初対面や知らない人は平気だけど二回目から緊張するというのは、対人恐怖症の「半知り」を恐れる感覚と似通っています。

臨床心理学領域においては、対人恐怖心性の高い人が「半知り」という対人状況を恐れるということがよく知られている。これは、初対面でもない、かといって家族や親友のような深い関係でもない、ちょうどその中間程度の間柄である人と接する時に不安や緊張を感じるという現象であり、この二度見知りという現象との類似点が多いと考えられる。

「二度見知り」はなぜ生じるか?、2018、日本心理学会大会発表論文集

一度話したから知らない人ではないけど親しくなったわけでもない。

中途半端な関係が形成されてしまうことでどう接していいかわからなくなる。

初対面や知らない人もしくは深い関係の家族や知人が大丈夫というのは、0か100かの両極端になりやすい対人恐怖症の傾向と一致します。

二度見知りをしてしまう背景には以下のような原因が潜んでいます。

二度見知りになってしまう原因

人に嫌われるのが怖い

自分が自分のことを嫌っているから、本当の自分を知られたら嫌われると思っています。

だから、なるべく自分のことを知られないようにしたい。

関係が深まってくるとお互いに自己開示しないといけないけど見せなくない。

自己開示を避けながら、つまり壁を作った状態で無理やり話すから緊張するのです。

プライドが高い

人と上手く話せない自分が許せない。

上手く話せない自分を見せたくないから自分を作ります。

そして、二回目以降も上手く話せる自分を演じようとする。

プレッシャーによって緊張するから上手く話せなくなってしまう。

話せない自分を認めたくないからかかわりを断つこともよくあります。

極端な関係性しか築けない

ファミレスで店員さんに注文する、家電量販店で欲しい物の場所を聞く、コンビニで肉まんを頼む…

とくに自分と関係のない人、今後継続してかかわりを持たない人は大丈夫。

逆に、家族や親友といった深い関係も大丈夫だったりします。

表面的か深い関係か、両極端な関係しか築けないから、中途半端な関係でどう接していいかわからないのです。

二度見知りを克服するためにはどうすればいいのか?

自己開示ができる状態にする

自分は自分でいいんだと思えるようになれば、自己開示することへの抵抗がなくなります。

まずは「私ってこういうところあるな」と自分を知ることから。

そして、自分の嫌な面も含めて書き出してみましょう。

認めたくない気持ちは強いと思いますが、繰り返していくうちに少しずつ受け入れられるようになっていきます。

無理やり自己開示するのではなく、自分のことを話してもいいと思える状態にするのが目的です。

プライドで自分を守る必要もなくなるので、初対面からありのままの自分を見せやすくなります。

結果ではなく過程に意識を向ける

両極端になるのは結果に意識が向きすぎていることが原因です。

人との会話が上手くいったかどうか、仲良くなれたかどうか。

本当のコミュニケーションというのは、結果ではなく過程にあります。

普段のコミュニケーションで自分が何を感じているか、過程に目を向けてみましょう。

ただ出会えて嬉しかった、一緒に話ができて楽しかった。

小さな過程の積み重ねが仲良くなるという結果につながるだけなのです。

対人恐怖症の傾向が強い場合はカウンセリングを

二度見知りは対人恐怖症の傾向であるため、人見知りと併発しているケース等はカウンセリングを受けたほうがいいです。

学校や職場といったコミュニティで「話さない人」のレッテルを貼られてしまうとなかなか変えられない。

人とのかかわりを避け続けることで状態も関係性も悪化していく。

自力での克服が絶対に無理だとは言いませんが、リスクを伴うのであまりお勧めはしません。

以下の3つにも当てはまる場合は対人恐怖症の可能性が高いと言えます。

  • 3人以上の会話が苦手
  • 同年代の人と話すのが苦手
  • 沈黙がすごく気になる

対人恐怖症かもしれない、二度見知りで学校や職場に馴染めないと困っておられるのであれば一度ご相談ください。

⇒人と打ち解けられない対人恐怖症を克服するカウンセリング