人と会って話した後で会話の内容を思い出して後悔を繰り返すという状態で苦しむ方からのご相談は多いです。

「あれは言わない方が良かったかも…」

「こうした方が良かったかな…」

「あのとき言ったことで相手に嫌な思いをさせていたらどうしよう…」

答えが出るはずもないことを何度も繰り返し考えて、不安になったり、自己嫌悪になったりと悩み苦しみます。

まさに一人反省会。

冷静になってから考えたらそんなこと相手は気にしないだろうと思えるのに、別れた後はどうしても気になって仕方がなくて考え込んでしまうのです。

後悔は結果に焦点が当たっているからこそ生まれる

相手が喜んでくれたかどうか、相手が気分を害したかどうか、会話が盛り上がったかどうか、話が上手く伝わったかどうか、楽しめたかどうか…

後悔するのはすべて結果に対してです。

結果的に相手がどう思ったかは相手次第であり、自分でコントロールすることはできません。

にもかかわらず結果に執着するのは他人と自分の境界線が上手く引けず、相手をコントロールできる感覚になってしまう万能感が強いから。

自分が話したいことを話せたとか、聞きたいことを聞けたとか、久しぶりに会えて嬉しかったとかには焦点が当たっていないのです。

結果はあくまでも結果。

その場の雰囲気やタイミング、相手の状態など、様々な要素が重なり合って生まれるものです。

自分がコントロールできる範囲のこと、つまり過程に焦点が当たれば当たるほど後悔することは減っていきます。

より悪い結果になった可能性を排除している

後悔は「あのときこうしていればよかったのに…」です。

つまり、過去を振り返って違う行動を取れば良い結果が得られたはずだと思っていることになります。

話しかけてもらったときに質問ができていたら話が続いたかもしれないとかですね。

たしかに質問がたまたま相手の聞いてほしかったことで話が続いた可能性はあります。

しかし、頑張って質問したことで余計にギクシャクして気まずい思いをすることになったかもしれません。

実際に良い結果になったかどうかはわからないのです。

良い結果になったはずだと思っているから惜しいことをした、失敗したと考える。

より悪い結果になったかもと思えば助かったと考えることもできます。

過去の恋愛でも同じですよね。

好きで好きで仕方なかった人と結ばれていたらもっと幸せだったはずだと思う。

でも、今以上に不幸になった可能性だってあるわけです。

後悔をしてしまうときはより悪い結果になった可能性も考えてみてはいかがでしょうか?

「相手が自分のことをどう思うか」を気にし過ぎるから後悔する

人と話した後で後悔している方は、相手が自分のことをどう思ったかばかり考えています。

自分がどう思われるか、どう見られるかに対して異常に敏感なのです。

だから、外出したときに人目が気になったり、自分の方を見て話している人がいたら悪口を言われていると思ったりしやすい。

過剰に意識してしまうせいでメール一通送るだけでも何度も何度も文章を見返したりするのですが、裏返せばそれだけ自分に自信がないということが言えます。

自信がないから相手からの自分に対する評価を気にして、その評価に左右されてしまうということ。

人と会って話しているときは楽しいと言われる方もおられますが、その楽しいと思っているときですら相手から見た自分を常に意識しています。

自分を見失う悪循環から抜け出せなくなる危険性

相手から見た自分ばかり意識して過ごしていると、どんどん自分を抑え込んで見ないようになっていきます。

「自分がどう思ったか」

「自分がどう感じたか」

「自分がどうしたいのか」

「自分が何をしたくないのか」

といった本来であれば自然に考えるはずのことを考えなくなるので、自分のことがよく分からない状態になってしまいます。

自分が分からないからどうすればいいか分からない。

そうなると、相手から見た自分にすがって生きていくしかなくなる。自分を見失ったまま相手に合わせることを繰り返す生活をしていきます。

でも、本音は自分がしたいことをしたいようにして生きたいと思っていますので、抑え込まれた自分が悲鳴をあげて精神や身体に異常を知らせてくるのです。

人と話したあと後悔して悩むクセを直すために

そもそも後悔とは自分の本音に従わなかったことによって生まれるもの。

親に言われた通りにやったとか、友達に勧められたやったとか、相手が求めているだろうからやったとか…

自分の本音に従い納得の上でやったことは結果が悪くても「これでよかったんだ」と思えるんですよね。

後悔ばかりしてしまう状態を改善するためにはまず自分の本音に焦点を当てていくことから。

抑え込まれていた自分の本音に焦点が当たれば当たるほど本音に従って動きやすくなります。

そして、気持ちと行動が連動する度合いが高まっていくにつれて自信が生まれてくる。

自信を持てるようになってくれば「相手が自分をどう思ったとしても自分はこうしたいからやるんだ」という相手の評価に左右されない強い考えが持てるようになり、相手が自分をどう思うかばかり考えることがなくなっていくのです。

ただ、置き去りにしてきた自分の本音は向き合ったからといってすぐには見つかりません。

最初は表面的な本音、自分でも本音かどうかわからないところからになりますが、継続していく中で今は自覚できない本音にも気付けるようになっていきます。

日々の生活で自分の本音に目を向ける習慣をつけて少しずつ見えてくるものなんですよね。

後悔ばかりで目の前のことに集中できなかったり、気持ちが落ち込んで動けなくなったり、人と会うことを避けるようになっていたり…生活に支障をきたすレベルであれば対人恐怖症の可能性も考えられます。

気になる方は一度チェックしてみてください。

⇒対人恐怖症の度合いをチェック