後悔して落ち込む女性

人と会って話した後に自分の発言や相手の反応を思い出しては後悔、自己嫌悪になって落ち込むことを繰り返してしまう方からのご相談は多いです。

「あれは言わない方が良かったかも…」

「こうした方が良かったのに…」

「あのとき言ったことで相手に嫌な思いをさせていたらどうしよう…」

「あー、絶対に嫌われた…」

まさに一人反省会。

答えが出るはずもないことを何度も繰り返し考えて、不安になったり、自分を責めたりしてどんどん落ち込んでいく。

考えだすと止まらなくなって何も手につかない、眠れなくなってしまう日もある。

冷静になって考えたらそんなこと相手は気にしないだろうと思えるのに、別れた後はどうしても気になってしまうのです。

人と会って話した後に後悔してしまうのはなぜ?

会話したあと後悔して自己嫌悪に陥る人は、相手が自分のことをどう思ったかばかり考えています。

「自分がどう思われるか、どう見られるか」に対して異常に敏感なのです。

だから、外出したときに人目が気になったり、自分の方を見て話している人がいたら悪口を言われていると思ったりする人も多い。

過剰に意識してしまうせいでメール一通送るだけでも何度も何度も文章を見返したりするのですが、裏返せばそれだけ不安が強いと言えます。

相手からの自分に対する評価ばかり気にしてビクビクしている状態です。

会話しているときは楽しいと言う人もいますが、その楽しいと思っているときですら相手から見た自分を常に意識していたりします。

他人からの評価を気にして合わせる会話ばかりしているから、あるはずのない正解を求めてさまよう後悔を繰り返すのです。

自分を見失う悪循環から抜け出せなくなる危険性

相手から見た自分ばかり意識して過ごしていると、どんどん自分を抑え込んで見ないようになっていきます。

「自分がどう思ったか、自分がどう感じたか、自分がどうしたいのか、自分が何をしたくないのか」といった本来自然に考えるはずのことを考えなくなるので、自分のことがよく分からない状態になっていく。

自分が分からないからどうすればいいか分からない。

そうなると、相手から見た自分にすがって生きていくしかなくなる。自分を見失ったまま相手に合わせることを繰り返す生活をしていきます。

でも、本音は自分がしたいことをしたいようにして生きたいと思っていますので、抑え込まれた自分が悲鳴をあげて精神や身体に異常を知らせてくるのです。

「変なこと言ったかな」「言い過ぎたかな」と不安に思うのは誰にでもあって特別なことではありません。

しかし、後悔ばかりで目の前のことに集中できなかったり、気持ちが落ち込んで動けなくなったり、人と会うことを避けるようになっていたり…生活に支障をきたすレベルになっていたら対人恐怖症の可能性が考えられます。

気になる方は一度チェックしてみてください。

⇒対人恐怖症の度合いをチェック

人と会ったあと後悔して自己嫌悪に陥るクセを直すために

後悔を生み出す「結果」ではなく「過程」に焦点を当てる

相手が喜んでくれたかどうか、相手が気分を害したかどうか、会話が盛り上がったかどうか、話が上手く伝わったかどうか、楽しめたかどうか…

後悔するのはすべて結果に対してです。

結果的に相手がどう思ったかは相手次第であり、自分でコントロールすることはできません。

にもかかわらず結果に執着するのは他人と自分の境界線が上手く引けず、相手をコントロールできる感覚になってしまう万能感が強いから。

自分が話したいことを話せたとか、聞きたいことを聞けたとか、久しぶりに会えて嬉しかったとかには焦点が当たっていないのです。

結果はあくまでも結果。

その場の雰囲気やタイミング、相手の状態など、様々な要素が重なり合って生まれるものです。

自分がコントロールできる範囲のこと、つまり過程に焦点が当たれば当たるほど後悔することは減っていきます。

より悪い結果になった可能性にも目を向ける

後悔は「あのときこうしていればよかったのに…」です。

つまり、過去を振り返って違う行動を取れば良い結果が得られたはずだと思っていることになります。

話しかけてもらったときに質問ができていたら話が続いたかもしれないとかですね。

たしかに質問がたまたま相手の聞いてほしかったことで話が続いた可能性はあります。

しかし、頑張って質問したことで余計にギクシャクして気まずい思いをすることになったかもしれません。

実際に良い結果になったかどうかはわからないのです。

良い結果になったはずだと思っているから惜しいことをした、失敗したと考える。

より悪い結果になったかもと思えば助かったと考えることもできます。

過去の恋愛でも同じですよね。

好きで好きで仕方なかった人と結ばれていたらもっと幸せだったはずだと思う。

でも、今以上に不幸になった可能性だってあるわけです。

後悔をしてしまうときはより悪い結果になった可能性も考えてみてはいかがでしょうか?

自分が納得できるコミュニケーションが取れれば取れるほど後悔しなくなる

そもそも後悔とは自分が納得できていないことに対して生まれるもの。

「あれでよかったんだ」「ああ言うしかなかったもんな」と思うことは後悔しませんよね。

相手が言ってほしそうだから言ったとか、場の空気を読んで正解だと思ってやったとか…

人に合わせた発言や行動には中身がなく、ただやっただけだから納得しようがない。

逆に、自分なりにちゃんと考えたことや自分の思いが込もったことが言えたり行動できたりすれば納得しやすくなる。

人と会った後に後悔ばかりしてしまう状態を改善するために、まず自分の考えや思いに焦点を当てていくことから始めましょう。

ただ、いきなり人と会っている時に焦点を当てるのは難しいので、最初は帰宅後に振り返って書き出すのがやりやすいかと思います。

相手が言ったことに対して自分はどう思っていたのか。

自分なりの考えは何だったのか。

自分としてはどうしたかったのか。

埋もれていた自分の考えや思いに焦点が当たれば当たるほど納得できるコミュニケーションが取りやすくなります。

そして、自分が納得できるコミュニケーションを取っていく中で「よかった、大丈夫だった」と思える経験が増えて安心感が生まれる。

人と話したあと不安になることはあっても、安心感があるから後悔して悩み続けることはなくなるのです。

自分の考えや思いに目を向けてみてもよくわからない、言いたいことがあるのにどうしても相手に言えないといった場合はカウンセリングでサポートいたします。

⇒対人恐怖症を克服するカウンセリング